勝持寺 (Shoji-ji Temple)

勝持寺(しょうじじ)は、京都市西京区にある天台宗の寺院。
山号は小塩山。
本尊は薬師如来。
花の寺(はなのてら)として知られる。
西国薬師四十九霊場第四十二番札所。

歴史
勝持寺は京都の西南郊外の大原野に位置し、大原野神社に隣接する。
大原野神社は延暦3年(784年)、長岡京遷都時に、奈良の春日神社(現・春日大社、藤原氏の氏神)の分霊を祀ったものである。

勝持寺は古くから桜の名所として知られ、西行ゆかりの寺として知られるが、創建についてはあまり明らかでない。
寺伝では白鳳年間(672年~686年)役小角の創建と伝えられる。
その後延暦10年(791年)最澄が再興して小塩山大原寺と称し、仁寿年間(851 - 854年)千観によって再興されたという。

応仁の乱で焼失し、天正年間(1573年~1592年)に再建された。
江戸時代には桂昌院の帰依を受けた。

文化財
重要文化財(国指定)
木造薬師如来坐像 - 当寺の本尊。
像高85cm。
鎌倉時代。
左手に薬壺を持ち、右手をその上にかざすような珍しい印相を示す。

木造薬師如来坐像 - 像高9.1cmの小像だが、光背には七仏薬師と十二神将像を表す精緻な作である。
平安時代前期。

木造金剛力士立像 - 弘安8年(1285年)、法眼慶秀と法橋湛□(1字不明)の作の銘がある。

大原野千句連歌懐紙

所在地
京都市西京区大原野南春日町1194

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