懺悔偈 (Sangege)

懺悔偈(さんげげ)とは四十華厳普賢行願品から採った偈文(げもん)である。

懺悔文(さんげもん)ということも多い。

また、さんげとは娑婆世界で云う懺悔(ざんげ)である。

日本の仏教諸派に於いて、開経偈・三帰依文・誓願(四弘誓願)などと並び、在家檀信徒の日常の読経に広く用いられており、漢文書き下しを読むことも多い。

偈文

我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋癡(かうゆうむしとんじんち)
従身語意之所生(じゅうしんごいそしょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)

偈文の訳(和文)

我れ昔(むかし)より造る所のもろもろの悪業(あくごう)は
皆無始(むし)の貪瞋癡(とんじんち)に由(よ)る、
身語意(しんごい)より生ずる所なり、
一切我今(いっさいわれいま)、みな懺悔(さんげ)したてまつる

現代語訳

私が昔から作ってきた色々な悪い業は、
遠い過去から積み上げてきた、貪瞋癡すなわち三毒によるものです。

それは、体で行った・話した・思ったという三業から生まれたのです。

私は今、それら全てを懺悔します。

[English Translation]