本禅寺 (Honzen-ji Temple)

本禅寺(ほんぜんじ)は、法華宗陣門流の京別院。
山号を光了山(こうりょうさん)と号する。
応永13年(1406年)、門祖日陣創建。
塔頭が四院ある(心城院、詮量院、玄妙院、円龍院)。

本禅寺の特色

法華宗陣門流(総本山は越後国三条長久山本成寺
<現、新潟県三条市>)の近畿地方での別院(京別院、上別院)。

宗祖日蓮の随身仏と言われる金銅立像釈尊が立像堂(りゅうぞうどう)に有る。

室町時代の天文法難後、後奈良天皇より綸旨(りんじ)を賜り、勅願寺となった。

天保10年(1839年)には有栖川宮家の祈願所となった。

洛中法華21ヶ寺のひとつ。

豊臣秀頼が鋳造し、徳川家康が大坂の役で陣鐘として用い、大久保彦左衛門が奉納したとされる梵鐘。

大久保彦左衛門、画家岸駒(がんく)、拝匠梅室(ばいしつ)の墓が有る。

歴代には日覺大僧正などの名僧が多数。

法脈

宗祖日蓮から、日朗(六老僧)、日印(鎌倉殿中問答の勝者)、日静(上杉氏
<藤原北家系>出身、後に除歴)、日陣(門祖)と流れる法脈である。

御開帳

立像堂(りゅうぞうどう)の宗祖日蓮の念持仏「立像釈迦牟尼仏」は、年二回、万人講(4月上旬)と御会式(おえしき)(10月13日)の時において、御開帳される。

所在地

京都府京都市上京区寺町通広小路通 (京都市)上ル北之辺町394番地(京都御所の北東)
京都御所の清和院御門を出て、寺町通を少し北に進むと、道の東側に南から境内に「紫式部邸宅遺跡」がある廬山寺、「身代り不動」が有名な清浄華院、本禅寺の三寺が並ぶ。

かつて、日陣創建時は四条通堀川通に有り、天文法難以後、日覚大僧正の時に西陣の方四町の地に移る。
天正19年(1591年)、現在地に移る。

総本山・別院
総本山
長久山本成寺(新潟県三条市)(越後国)
当寺以外の別院
東海別院 常霊山本興寺 (湖西市)(静岡県湖西市)(遠江国)
東京別院 徳栄山本妙寺 (東京都豊島区)(東京都豊島区)(武蔵国)
北陸別院 長松山本法寺 (富山市)(富山県富山市八尾町)(越中国)
霊跡別院 俎岩山蓮着寺(静岡県伊東市)(伊豆国)

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