無門関 (Mumonkan (Wu-wen kuan; Gateless Gate) books of the Zen sect)
無門関(むもんかん、無門關)は、中国宋代に無門慧開によって編集された公案集である。
無門関には48もの公案が無門慧開によって様々な語録から選ばれ、それぞれに頌と評唱が付けられている。
看話禅では必ず使用されるテキストである。
特に最初の「狗子仏性(趙州無字)」の公案は、「犬にも仏性はあるか」に対し、「無」と答えた、というだけの内容である。
しかしながら、禅者が最初に与えられる課題であり、これを解くのに3年はかかるといわれているほどの難問である。
中世においてはそれほど注目されなかったものの、江戸期に脚光を浴びるようになった。
現在においても盛んに提唱されている。