信貴山真言宗 (Shigisan Shingon sect)

信貴山真言宗(しぎさんしんごんしゅう)は毘沙門天(多聞天)を本尊とする真言宗の宗派の一つで、総本山は朝護孫子寺(信貴山寺)である。
毘沙門天信仰は飛鳥時代にまで遡る。
聖徳太子が物部守屋討伐の戦勝祈願をしたことに始まる。
宗派として独立したのは戦後であるが教義の変更はなかったので、聖徳太子による信貴山寺創建をもって、教義の始まりと考えられる。

歴史

1951年(昭和26年)、高野山真言宗から独立し、翌年、信貴山真言宗が認証された。

朝護孫子寺法主・信貴山真言宗管長歴代

鈴木了道

田中真叡

野澤密全

野沢密昇

野沢密厳

田中真瑞

鈴木凰永

野沢密孝

宗紋

毘沙門亀甲

寺格(順不同)

総本山 朝護孫子寺(奈良県平群町)
別院 円通寺(埼玉県川島町)、遠州信貴山(静岡県浜松市)、千福寺(三重県四日市市)、福信院(三重県飯南町)、大窪寺(大阪府八尾市)、高知別院竜王寺(高知県南国市)
大本山 千手院(信貴山山内)、成福院(信貴山山内)、玉蔵院(信貴山山内)、
別格本山
準別格本山
一般寺院

宗務組織

管長(朝護孫子寺法主が兼ねる。宗派の代表役員。信貴山内大本山の住職が1年交代で就任する。)

宗議会
宗務長(朝護孫子寺寺務長が兼ねる。)

僧籍・僧階

僧階(全15級)
1級 大僧正
2級 権大僧正
3級 中僧正
4級 権中僧正
5級 少僧正
6級 権小僧正
7級 大僧都
8級 権大僧都
9級 中僧都
10級 権中僧都
11級 少僧都
12級 権小僧都
13級 大律師
14級 律師
15級 権律師
住職資格 (教師資格を有し、得度、度牒後2年、四度加行・受戒・伝法潅頂修了者)
住職任命 (管長の申請、特命のいずれか)

年中行事

毎月 7日 11時 行者堂月例法要
毎月13日 11時 虚空蔵堂回向供養
毎月21日 15時 開山堂月例法要
毎月28日 11時 三宝堂月例法要
毎月二の寅 11時 剱鎧堂月例法要
毎月初巳 10時 空鉢堂月例法要

教育機関

種智院大学(協同経営)

洛南高等学校・附属中学校(協同経営)

華道信貴山真華流(家元・信貴山管長)

施設

宝物館(霊宝館)

教義

古義真言宗の教義に準じる

[English Translation]