大元帥法 (Daigen Suiho)
大元帥法(だいげんすいほう/だいげんのほう)は、密教における大法(呪術)の1つ。
概説
大元帥明王を本尊として、怨敵・逆臣の調伏、国家安泰を祈って修される法で、839年(承和 (日本)6年)常暁が唐から法輪寺 (斑鳩町)に伝えた物。
以来、毎年正月8日から17日間宮中で行われるようになった。
この法は宮中のみで行われ、臣下がこの法を修めることは許されなかった。
長徳元年(995年)に起きた長徳の変では、内大臣藤原伊周がこれを行ったという口実により大宰府に左遷された。