寺請証文 (Terauke shomon)

寺請証文(てらうけしょうもん)は、江戸時代の寺請制度において、寺院が檀家に対して自己の檀家であることを証明するために発行した文書のこと。
寺請状(てらうけじょう)・宗旨手形(しゅうしてがた)とも。

檀家制度では、毎年1回の調査・申告によって宗門人別改帳が作成された。
これに基づいて寺請証文が発行された。
人々が奉公や結婚その他の理由で他の土地に移る場合には、移動するものの年齢・性別・所属・宗旨などを記載して村役人の送一札とともに移転先にある新たな檀家寺に送付して移転の手続とした。
移動元から移動先に送る証文を宗旨送・寺送状と呼び、本人確認後の証明として移転先から移転元に送る証文を引取一札(ひきとりいっさつ)と呼んだ。

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