御文 (Ofumi (letters))
御文(おふみ)は、浄土真宗本願寺八世蓮如が、その布教手段として全国の門徒へ消息(手紙)として発信した仮名書きによる法語。
浄土真宗本願寺派では「御文章(ごぶんしょう)」といい、真宗大谷派では「御文」、真宗興正派では「御勧章(ごかんしょう)」という。
なお、本願寺が東西に分裂する以前は、「御文」と呼ばれていた。
蓮如の孫である円如が、二百数十通の中から80通を選び五帖に編集した物を『五帖御文(ごじょう おふみ)』という。
そのうち1帖目から4帖目には日付があるものを年代順にならべてある。
5帖目には日付が不明なものをまとめてある。
そのため、4帖目の最後、第15通「大坂建立」は、蓮如の真筆では最後の御文。
遺言ともいわれる。
その他に、『夏御文(げのおふみ)』、『御俗姓御文(ごぞくしょうおふみ)』がある。
『帖外御文(じょうがい おふみ)』は、『五帖御文』から漏れたもの(『夏御文』『御俗姓御文』を除く)を総称する。