日什 (Nichiju)
日什(にちじゅう)(1314年6月11日)~(1392年2月28日)は、南北朝時代 (日本)の日蓮宗の僧。
妙満寺派(現在の顕本法華宗)の祖。
玄妙阿闍梨と号する。
陸奥国の出身。
生涯
1314年(正和3年)に陸奥国会津黒川(現在の福島県会津若松市)で誕生する。
幼名は「玉千代丸」である。
1333年(正慶2年)に天台宗の慈遍を師として出家する。
名を玄妙と改める。
1352年(文和1年)に天台宗の延暦寺(滋賀県)の学頭となる。
1372年(応安5年)に会津領主の蘆名氏の招きにより、故郷の羽黒山東光寺(廃寺)の住職となる。
1380年(康暦2年)に日蓮宗の弘法寺 (市川市)(千葉県)に帰伏する。
翌1381年(康暦3年)、帝都弘通のため、京へ上洛。
征夷大将軍足利義満へ諌暁。
また、後円融天皇へ上奏し、「二位僧都」の位と「洛中弘法の綸旨」を賜った。
1389年(康応1年)に日什は妙満寺(京都府)を建立し、日什門流という一派を興す。
1392年(明徳3年)に日什は入滅する。
弟子の日仁は遺体を荼毘に附し廟所を設け、妙國寺(福島県)を建立する。