日阿 (Nichia)
日阿(にちあ、?年 - 1407年3月10日)は、大石寺第7世法主。
生年は不明。
略歴
1406年(応永13年)6月4日、6世日時の遷化により、7世日阿として登座す。
1407年(応永14年)3月10日、遷化(死去)した。
伝説
日阿上人については、詳細は不明であるが、一説には僧ではなく入道であったといわれる。
17世日精の「富士門家中見聞」には「伝説によると、日阿上人は貫主の代官であって、正式な貫主ではないとのことだが、私(日精)には正式な貫主であったようにも思われる」と伝えられている。
また31世日因の伝える「日有上人物語佳跡聴聞」によると、6世日時は血脈を相承することなく遷化したため、日阿が相承を一時預かったという。
そこで日阿は京の要法寺より、法を相承するにふさわしい僧(8世日影)を招聘したが、日阿も日影の到着をまたずに遷化してしまった。
このとき日阿は在家である柚野浄蓮に相承を預け、柚野浄蓮が日影に付属したと言われている。