林丘寺 (Rinkyu-ji Temple)

林丘寺(りんきゅうじ)は、京都市左京区修学院にある臨済宗系の単立寺院。
山号は聖明山。
本尊は聖観音。
修学院離宮の中御茶屋に隣接する。
音羽御所とも称する。

歴史
この寺はもとは後水尾天皇の第8皇女朱宮光子(あけのみやてるこ)内親王(母は櫛笥隆致の娘隆子)のために建てられた山荘であり、寛文8年(1668年)頃に建てられた。
この建物は現在の修学院離宮・中御茶屋の楽只軒(らくしけん)である。

延宝6年(1678年)、徳川和子の死去に伴い、その御所の奥御対面所と御茶の間が移築され、客殿となった。

延宝8年(1680年)、後水尾上皇が没すると内親王は出家して照山元瑶と称し、山荘を寺に改め林丘寺と号した。
その後も皇族の皇女・王女が入寺して尼門跡となり、多くの寺領も与えられた。
明治初期には衰退して一時期天龍寺から男僧が入寺したが、明治17年(1884年)寺域の約半分が皇室に返還されて修学院離宮の一部となり、寺は再び尼門跡となった。

境内

書院、本堂、開山堂、檜垣塔などが建ち、江戸時代の池泉鑑賞式庭園がある。
隣接する修学院離宮・中御茶屋の楽只軒と客殿はもと林丘寺の一部であった。

文化財
重要文化財
紙本墨書林丘寺御手鑑

所在地
京都府京都市左京区修学院林ノ脇
京都市営バス修学院離宮道下車徒歩20分(ただし、非公開寺院につき拝観不可)

[English Translation]