義空 (Giku)
義空(ぎくう、生没年不詳)は、平安時代前期唐から渡来した禅僧。
中国杭州海昌院斉安国師に師事。
835年(承和2年)皇太后橘嘉智子が恵萼(えがく)を使者として唐に送って唐の禅僧を招聘した際、斉安の推挙により来日した。
初め東寺西院に住したが、その後嘉智子が創建した檀林寺に移ってその開基となった。
仏道を問う者は多かったというが、禅宗自体は不振で数年で唐に戻った。
後に恵萼が再び唐に渡った際、その事績を日本国首伝禅宗記として碑に刻み、日本に送り京の羅城門脇に建てたという。