厄年 (Age of Calamity)
厄年(やくどし)は、陰陽道で教宣されている、厄災が多く降りかかるとされる年齢のことである。
平安時代にはすでに存在し、起源も曖昧だが根強い風習。
概要
それゆえ本厄の年に「厄祓い」・「厄除け」を行い、神仏の加護を受けて凶事や災難を未然に防ぐ慣習がある。
また、凶事が起こらなくとも、大厄の年齢では肉体的にも体力の低下や反射神経の鈍化など、衰退が顕著になる時期でもある。
健康管理などの面でも注意が要される年頃でもあるともいう。
なお広義の厄年に、七五三を含める地方もある。
この場合男性女性ともに厄年の最少年齢は3歳(数え年)になる。
厄年のような考え方は、陰陽道や神道、仏教が伝わった国だけのものではない。
イギリスやスペインといったキリスト教国、エジプトやトルコといったイスラム教国にも同じような風習がある。
また、地方に幅広く根付く風習でもあるため、単純に厄除け参りを行うだけではなく、地域を挙げての行事として祭りのように祝う事もある。
このほか、厄年の数え方も25歳を「五五の厄年」など掛け算にするなどの風習もある。
厄除けで有名な神社仏閣
関東
関東の三大師
惣宗寺
總持寺 (足立区)
平間寺
妙法寺 (杉並区)
拝島大師
観福寺 (香取市牧野)
東海
法多山尊永寺
尾張大国霊神社
三嶋大社
近畿
石清水八幡宮
清荒神清澄寺(通称:清荒神)
門戸厄神東光寺(通称:門戸厄神)
大聖観音寺(通称:我孫子観音)
多井畑厄除八幡宮(通称:多井畑厄神)
立木山寺(通称:立木観音)
中国
由加山
和気神社
四国
薬王寺 (美波町)(四国第23番霊場、徳島)
遍照院 (今治市)(愛媛県今治市菊間町)