御子神 (Mikogami)
神社において、親子関係にある神 (神道)が祀られる場合、子に当たる神のことを御子神(みこがみ)または苗裔神(びょうえいしん)という。
「御子神」という言い方をする場合は、親子ともに主神である場合や、親神が主神でその子も共に祀る場合である。
特に、母子関係にある場合は、母子神信仰との関連もある。
例えば、八坂神社は主神としてスサノオを中央に祀り、東に妃神のクシナダヒメ、西に「八柱御子神」を祀っている。
春日大社には摂社の「若宮社」があり、主神の天児屋命の御子神である天押雲根命を祀っている。
この「若宮」は、多くの場合主神の御子神を祀る神社であるが、祀られる神ではなく社が若いという意味である。
後からできた社に「若宮」と名附ける場合もある。
その場合は、主神の親神や祖先神が祀られていることや、主神の御旅所、主神を勧請した神社を若宮と呼んでいる例もある。
よって、必ずしも若宮に御子神が祀られているとは限らない。