紙垂 (Shide)
紙垂(しで)とは、注連縄や玉串、祓串、御幣などにつけて垂らす、特殊な断ち方をして折った紙である。
単に垂とも表記し、四手とも書く。
「しで」という言葉は動詞「垂づ(しづ)」の連用形で、「しだれる」と同根である。
古くはコウゾ(ゆう)を用いていたが、現在では紙(通常は奉書紙・美濃紙・半紙)を用いるのが一般的である。
断ち方・折り方はいくつかの流派・形式がある。
右図に示す吉田流・白川流・伊勢流が代表的な流派である。
図に示した四垂が一般的であるが、ほかに二垂・八垂などの場合もある。
玉串・祓串・御幣につけた場合は祓具としての意味だが、注連縄に垂らして神域・祭場に用いた場合は聖域を表す印となる。
また、相撲の横綱は、土俵入りの際に紙垂を垂らした綱をつける。