釈日本紀 (Shaku Nihongi (annotated text of the Nihon Shoki))

釈日本紀(しゃくにほんぎ)は、鎌倉時代末期の1274年(文永11年)~1301年(正安3年)頃に成立したと推定される『日本書紀』の注釈書。
著者は卜部兼方(懐賢)。
全28巻。

『上宮記』、『日本紀私記』、『風土記』、『古語拾遺』、『天書』、『安斗智徳日記』、『調淡海日記』、『先代旧事本紀』等、多くの史料を駆使して、注釈を付けている。
『釈日本紀』は、解題、注音、乱脱、帝王系図、述義、秘訓、和歌の7部に分かれている。
厳密な書紀の原文解釈を示すのみならず、現在では散逸している書物を逸文として残している。
『古事記』、『日本書紀』の欠を補う史料として高い評価を受けている。

[English Translation]