五社神古墳 (Gosashi-kofun Tumulus (a tumulus in the Sakitatenami-kofun Tumuli Cluster in Nara City, Nara Prefecture))
五社神古墳(ごさしこふん)は、奈良県奈良市にある佐紀盾列古墳群に属する古墳。
『延喜式』諸陵寮のリストに「狭城楯列池上陵」(さきたたなみいけのえのみささぎ)と記されており、宮内庁は現・神功皇后陵に比定している。
女性のために造営したとみられる古墳である。
幕末・天皇陵文久の修陵による周壕の拡張を確認。
2004年に15学・協会に公開された。
2008年、宮内庁が陵墓としては初めて日本考古学協会を窓口とする16学・協会の要望による立ち入り調査を許可し、同年2月22日に実施され16名が立ち入った。
前方部東側の墳丘裙やや外側ではそれまで知られていなかった円筒埴輪列が原位置のまま確認された。
概要
所在地:奈良県奈良市山陵町宮ノ谷
被葬者:不明(宮内庁は神功皇后としている)
築造時期:古墳時代前期後半(4世紀後半〜5世紀初頭)
墳 形:前方後円墳(葺石あり)
規 模:全長約275m・後円部径約195m、後円部高さ23m、前方部幅155m、前方部高さ27m
地形図:『陵墓地形図集成』(学生社)に2m刻みのものを収録
埋葬部:不明(宮内庁比定のため未調査)
出土遺物:2003年宮内庁調査
壺形埴輪(4世紀中葉から後半)
円筒埴輪(4世紀中葉から後半)