寺戸大塚古墳 (Terado Otsuka-kofun Tumulus)
寺戸大塚古墳(てらどおおつかこふん)は、京都府向日市の西ノ岡(向日丘陵)に所在する。
古墳時代前期の前方後円墳である。
概要
向日丘陵古墳群中の1基。
築造時期は古墳時代前期中葉とみられている。
やや西に傾いており、前方、後円ともに竪穴式石室をもつ。
出土した三角縁神獣鏡が椿井大塚山古墳のものと同氾関係にあると見られる。
椿井大塚山古墳の被葬者の支配下にあった者の墓ではないかと言われている。
現在は竹やぶの土入れにより前方部の大半が失われている。
墳頂には8m四方の埴輪をめぐらせた区画があり、その真下に石室がある。
土師器の供献場がある。
規模・形状
全長
- 98m
高さ
- 9m
前方部の幅
- 47m
後円部の直径
- 57m
埋葬施設
前方部に長さ5.2m、幅1m、高さ1.3mの竪穴式石室をもつ。
後円部に長さ5.6m、幅0.8m、高さ1.6mの竪穴式石室をもつ。
副葬品
前方部
浮彫式獣帯鏡
三角縁獣文帯三神三獣鏡
方格規矩四神鏡
琴柱形石製品
管玉
刀剣
槍
銅鏃
鉄鏃
鉄斧
鉄鎌
後円部
三角縁神獣鏡
合子
勾玉
石釧
管玉