蛇塚古墳 (Hebizuka-kofun Tumulus)

蛇塚古墳(へびづかこふん)は、京都府京都市右京区太秦にある古墳。

京都府下でも最大の横穴式石室をもつ前方後円墳である。
国の史跡に指定されている(1977年5月4日指定)。

アクセス

京福電気鉄道 帷子ノ辻駅より南に徒歩約7分

住宅地の中にあり場所はきわめて分かりにくい

その他

『蛇塚』の名の由来について、石室内に蛇が棲んでいたことからと名付けられたと説明されることがある。
また周囲が住宅地になる前は、空き地に石室がそびえている状態であった。
石室に近づくことができた。
かつて「いわや(岩屋)」と呼ばれていた時期がある。
石室の規模から蛇塚古墳はしばしば石舞台古墳と対比される。
石舞台古墳の石室は花崗岩であるが、蛇塚古墳の石室は堆積岩である。
蛇塚古墳の石室の天井石は失われている。

かつて東北に「蛇塚撮影所(面影撮影所)」と呼ばれる撮影所が存在した(後に大映オープンセットの一部となった嵐寛寿郎プロダクション太秦撮影所)。

嵯峨野の古墳

蛇塚古墳を初めてとして嵯峨野には数多くの古墳があったが、都市開発によって消滅したものが多い。
現存するものとしては以下のものがある。

天塚古墳(国史跡)

- 古墳時代後期、全長71mの前方後円墳。
全長10メートルと7.5メートルの2つの横穴式石室を有する。

千代ノ道古墳

- 古墳時代後期、直径16mの円墳。
横穴式石室を有する

双ヶ岡古墳群

- 雙ヶ岡(名勝)にある古墳時代中期の古墳群で、20基ほどある。
中でも1号墳(一ノ丘古墳)は直径44メートルの円墳である。
蛇塚古墳に匹敵する巨石を用いた横穴式石室を有する。

大覚寺古墳群

- 古墳時代後期。
現存する4基の古墳のうち1号墳(円山古墳)、2号墳(入道塚古墳)は陵墓参考地。

垂箕山古墳(片平大塚古墳・仲野親王高畠陵)

- 蛇塚の北方500メートルにある前方後円墳、墳丘長75メートル。
蛇塚古墳と同じく古墳時代後期に属するが、築造は6世紀中葉とされる。
垂箕山古墳は保存状態が良く、現在は宮内庁が管理している。

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