龍角寺岩屋古墳 (Ryukakuji Iwaya Tumulus)

龍角寺岩屋古墳(りゅうかくじいわやこふん)は、千葉県印旛郡栄町にある方墳。
115基ある竜角寺古墳群の105号古墳である。

概要
印旛沼北岸の標高約30メートルの台地上に位置する。
築造年代は古墳時代終末期の7世紀末頃と考えられている。
一辺78メートル、墳丘は3段築成。
高さは13.2メートル、幅3メートルの周溝と周堤が巡っている。
同時期の大方墳である春日向山古墳(用明天皇陵)、山田高塚古墳(推古天皇陵)をもしのぐ規模であり、この時期の方墳としては全国最大級の規模である。

南面には2基の横穴式石室が10メートル間隔で並ぶ。
西側石室は奥行4.23メートル、奥壁幅1.68メートル、高さ2.14メートルを測る。
東側の石室は西側よりやや大きいが、現在は崩落している。
石材は凝灰岩砂岩で、この地方で産出される貝の化石を多量に含んだものである。
被葬者は不明。
1970年(昭和45年)に墳丘と横穴式石室の測量調査が行われている。

沿革
1970年(昭和45年) 明治大学による、石室の実測、墳丘の地形測量。

2007年(平成19年) 栄町教育委員会による104号古墳を含む清掃地形測量。

史跡指定
1941年(昭和16年)1月27日、国の史跡に指定された。
管理団体は龍角寺である。

住所
千葉県印旛郡栄町龍角寺字池下1601他

その他
岩屋古墳の住所は龍角寺と書くが、古墳群の名称は通常「竜」の字を用いている。
また、近隣にある龍角寺という寺は「龍」の字である。

古墳の頂上に三角点が位置する。
N35°49′16″.0031 E140°16′37″.5192。

[English Translation]