お焦げ (Okoge (Scorch))
お焦げとは、食品を調理して焦がした部分、あるいはそれによって多少焦げ付いた食品のことを指す。
しかし、往々にして飯のそれを指す。
ご飯のお焦げ
かつて竈で調理していた頃には、ご飯を炊く際の火の調節はなかなか難しいものであった。
薪や炭火は火が強くなりがちで、最後の蒸らす過程で火が強すぎると、鍋底にご飯が黒く焦げ付くこともままあった。
完全に炭化するまで漕げた場合、ご飯全体に臭いがつくこともある。
しかしながら、わずかに焦げた状態の、鍋底がやや褐色になったものは、むしろ香ばしいものとして喜ばれた向きもある。
炊き込みご飯のそれはまた格別である。
現在の日本ではこのような方法でご飯を炊いているのは特殊な部類に属し、普通は電気やガスの自動炊飯器が用いられる。
これらは火力がそれほど強くなく、またその調節が簡単なこともあって、お焦げが出ることは少ない。
最近では、誘導加熱式など火力の強いものも出現した。
それを利用してむしろお焦げを作れるようになっており、それらはその機種の売りになっている。
また、それを調節するために「お焦げボタン」や「おこげモード」などを備えたものすらある。
なお、中華料理にお米のおこげを使ったお焦げ料理があるが、これはむしろ揚げて作る。