みぞれ鍋 (Mizore Nabe (Hot Pot Served with Grated Daikon Radish))

みぞれ鍋は鍋料理の一種。
大量の大根おろしを用い、火が通って半透明になった姿がみぞれに似ていることからそのように呼ばれる。
雪鍋、あわ雪鍋とも。

通常のおろし器よりは、鬼おろしと呼ばれる竹製の卸器をつかって粗くおろしたほうが早く、かつ食感が良いとされる。
土鍋に卸したダイコンを入れ、少量の塩を加えて火にかける。
沸いてきたら一口大に切った豆腐を入れ、温まったところでポン酢などで食べる。
大根おろしの中で豆腐を煮るとなぜかスがはいらないという(同じ理由で湯豆腐に刻んだ大根を入れるとよい、と作家の池波正太郎は記している)。

また他の種類の鍋、例えば寄せ鍋などの最後に大根おろしを加えて食べるものをみぞれ鍋と呼ぶ場合もある。
栄養的にはこちらの方がビタミンの破壊が少なくてすむ。

なお、卸した大根はそのまま火にかけると「沢庵漬け」のような匂いが部屋中に充満する場合があるため、いったん絞ってから水にさらし、大根に含まれる硫黄成分を抜いてから使ったほうがよい。

大根は消化を助ける酵素を含むため、飲み過ぎなどで胃腸が弱り目のときにもおいしく食べることができる。

[English Translation]