エビフライ (Ebi furai (Fried prawn))

エビフライ(海老フライ)は、エビを用いた揚げる料理の一種。
日本発祥の、代表的な洋食料理である。

概要

エビフライに使うエビは主にクルマエビを使用するが、漁獲量の低迷と共にウシエビを使用する店が多くなった。
また近年では高級海老フライとしてイセエビを使用する場合もある。

エビフライの発祥は諸説さまざまある。

作り方、食べ方

殻をむいたエビの背わたを取り、丸まらないように背中方向へ伸ばす。

伸ばし方としては腹側に何箇所か小さい切れ込みを入れ、背中から押しつぶすように、腹のスジが「プチプチ」と切れるように、好みの大きさになるまで「つぶし伸ばす」。

その後、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、食用油で揚げる。
ふっくらとしたボリュームのある衣に仕上げるためには衣を2度付けすると良いとされる。

一部の店では、殻をむく際に頭を取らずに有頭で仕上げる場合もある。
この場合には頭部には衣をつけない。

ウスターソースやウスターソース、レモンの果汁、タルタルソース、醤油、トマトケチャップなどをかけて食べることが多い。
ナイフや箸で食べるのが普通である。
パンの間に挟んだエビフライサンド、卵綴じにしてご飯に乗せたカツ丼えびカツ丼にして食べることもある。

エビフライと名古屋

タモリがかつて名古屋市を揶揄する一連のネタの中で、「名古屋弁ではエビフリャーと言う。
」などと発言したことが巷間に広がり、名古屋市の名物料理であるかのような誤解が広がった。

実際には名古屋弁で外来語の「フライ」を敢えて「フリャー」と言うことは殆ど無いため、「エビフリャー」とは言わないとされる。

しかし、名古屋の料理店がこれを逆手に取り、実際に「エビフライ」を名物として出すようになったため、現在では名古屋の新名物としても過言ではなくなっている。

喫茶店によっては、エビフライをパンにはさんだ「エビサンド」・「エビドッグ」などを出している店もある。
ハヤシライスを丼に入れ、鯱に見立てたエビフライを2つ立てた「金シャチ丼」なども考案されている。
また名古屋の土産物として、エビフライのぬいぐるみや、エビフライ饅頭と称する洋菓子が販売されている。

発祥
1900年に、東京銀座の洋食屋「煉瓦亭」で豚カツ・メンチカツが人気を博したことから着想を得て、同様のフライ料理(カツレツ)として考案されたという主張がある。

[English Translation]