カキフライ (Kaki furai (fried oyster))
カキフライ(牡蠣フライ)とは、揚げる料理の一種。
カキ (貝)は主にマガキ(名産地として広島が有名)を使用するが、旬の時期(秋から冬)以降はイワガキ(春から夏)が替わって旬を迎えるのでほぼ通年カキフライを食べることはできる。
カキフライが初めて作られた時期・発祥は諸説あるが、洋食メニュー発展期・文明開化の明治時代(1868年 – 1912年)後期に東京銀座の洋食屋「煉瓦亭」(創業明治28年)でカツレツを考案したと伝えられる木田元次郎が、あらゆる食材を油で揚げて試していた食材の一品がカキ (貝)であったという煉瓦亭の記録文献が、最古の資料として現在は有力と考えられている。
なお、カキの生食が普及している欧米ではフライで供する料理方法は一般的ではない。
日本においては、好きなカキ料理のアンケートをとるとたいてい1位にランクされる人気メニューである。
一般的な作り方
牡蠣を薄い塩水を加えて洗う。
一つずつ牡蠣の水気を取り同時進行で揚げ油など加熱して準備(約160℃から170℃前後)しながら、揚げ衣(フライ)用の小麦粉、溶き卵、パン粉をボールに入れ準備し、並行作業も進める。
牡蠣にコショウを少量ふり、小麦粉をまぶし 溶き卵をつけ、パン粉付けをおこなう。
加熱準備のできた揚げ鍋(約160℃から170℃前後)で牡蠣を揚げる。
牡蠣を揚げ鍋に入れてから30秒から40秒程でキツネ色に揚げ色がついたらひっくり返し、さらに20秒から30秒ほど揚げて取り出す。
食べ方
レモンのくし切りを添えて、タルタルソースなどをかけて食べることが多い。
各自の好みで自家製のこだわり具材を入れたタルタルソース、ウスターソースやウスターソース、ポン酢も使用される。
またカツ丼のように玉ねぎとカキフライを割り下で煮て、鶏卵でとじ、飯の上に乗せたカキフライ丼という料理もある。
カツカレーと同様にカレーのトッピングとしても定番のひとつである。