千總 (Chiso)

千總(ちそう)は京友禅の老舗。
創業者は 千切家西村与三右衛門。
現在の当主は 十五代西村總左衛門。
ちそうの名は 千切の「千」と總左衛門の「總」に由来。
ちそうの紋は 滕(千切)に橘、菊、藤の花をあしらったもの。
全国の百貨店・呉服店に販路を持つ。

千總資料館には、衣装関連の美術品や資料が収蔵され、その一部は千總ギャラリー(本社2階)や貸出先の美術館で展示されている。

本社所在地:〒604-8166 京都市中京区三条通烏丸通西入御倉町80番地

歴史

弘治 (日本)元年(1555年)、千切家西村与三右衛門により法衣織物業として創業。
もともとは法衣装束を主としていた。
貞享・元禄時代以降、金襴巻物や友禅を扱いに加え高い品質の染職品製作、販売を続けた。
江戸時代、それまでの「糊防染」という染色技術に、扇絵師として名高い宮崎友禅斉が斬新な図柄を応用。
そこから「友禅染」が始まったと伝えられている。
元禄16年(1703年)には友禅染が大流行。
当時の千總は御所や宮家の御用、門跡家の法衣、友禅小袖などを手がけていた。

そして明治7年(1874年)に青山御所、翌8年(1875年)には吹上御所の内部装飾の御用命を受ける。
その後世界各国の万国博覧会で次々と小碑を獲得。
第二次世界大戦中も「技術保存資格者」として友禅の製造、販売を許可されていた。
また昭和33年(1958年)の皇太子明仁親王成婚に際し、皇太子妃美智子 (皇室)の調度品をはじめ、各宮家の調度品を受注した。

創業450年を迎えた「千總」が、現代生活空間や都会の景色に溶け込む着物の提案として、新しいコンセプトの小売店「總屋」を京都本社1階にオープンした。

[English Translation]