槍術 (Sojutsu (the art of the spearmanship))

槍術(そうじゅつ)は、日本古来の武術のひとつ。
鑓術とも書く。

平安時代中期以降に主流だった薙刀の後を追うような形で鎌倉時代後期に槍が生まれた。
発生当初は雑兵用だったが、次第に武将も使うようになり、槍術が発達した。

また槍自体も普通の素槍一種類から、使い手の好みによって改良が重ねられた。
穂(刃部)が長い大身槍、穂の根元が分岐している鎌槍(分岐の形状によって、片鎌槍や「十文字槍」と呼ばれる事の多い両鎌槍などに分類される)、柄に可動性の管を装着して突き出し易くした管槍、和弓の弭に被せ式の穂を装着した弭槍、柄が短い手突槍など、さまざまな種類がある。

大日本帝国陸軍は、宝蔵院流や佐分利流などの日本の伝統的な槍術を元にした日本式の銃剣術を制定し、それまで行われていたフランス式銃剣術を廃し、これに改めた。
旧日本陸軍の銃剣術は、現在は競技武道の銃剣道となり、陸上自衛隊で、戦後に制定された自衛隊銃剣格闘とともに戦技として訓練されている。

槍術を中心とする流派は、明治から昭和にかけて多くが失伝した。
但し、槍術中心ではないものの、槍術を含む総合武術の流派なども存在する。

[English Translation]