池坊 (Ikenobo)

池坊(いけのぼう)は、日本の華道家元。
紫雲山頂法寺(京都市中京区にある天台宗の寺。通称六角堂)のいくつかあった寺内塔頭(たっちゅう)の中の本坊にあたり、頂法寺の本堂である六角堂の執行として代々経営・管理に当たってきた。
池坊の坊名は、聖徳太子が水浴したという池にちなんで名付けられたものである。

華道(いけばな)における池坊
池坊の僧は、頂法寺の住持として六角堂の本尊如意輪観音に花を供えることとなっていた。
文明 (日本)年間(1469年 - 1486年)に池坊12世池坊専慶は立花(たてばな)の名手として知られ、天文 (元号)年間(1532年 - 1555年)には、池坊13世池坊専応が度々宮中に招かれて花を立て、また「池坊専応口伝」を著して立花の理論と技術を体系化した。
江戸時代初期池坊専好が、色彩本位の豪華な法式をはじめて発展し、華道の家元として江戸時代中期に興った遠州流や古流などの本流となるものとして現在にいたっている。
また、本流から分流した流派は多々存在する。
45世専永宗匠より国際化の流れを受け、海外での活躍・支部拡大がめざましい。

様式
生花(しょうか)
生花新風体(しょうかしんぷうたい)
立花(りっか)
立花新風体(りっかしんぷうたい)
自由花(じゆうか) かつての盛花(もりばな)と投入(なげいれ)は、自由花にまとめられた。

歴代家元

42世 池坊専正宗匠
43世 池坊専啓宗匠
44世 池坊専威宗匠
45世 池坊専永宗匠(現家元)
46世 池坊由紀(次期家元、池坊初の女性の家元となる)

[English Translation]