用明天皇職人鑑 (Yomei Tenno Shokunin Kagami (The Mirror of Craftsmen of the Emperor Yomei))

用明天皇職人鑑(用明天王職人鑑、ようめいてんのうしょくにんかがみ)は近松門左衛門が書いた文楽の物語。

作品概要
この物語は、宝永2年(1705年)に義太夫節で初演された、文楽である。
脚本は竹田出雲が担当した。
竹本は、近松門左衛門の代表作として有名な『曽根崎心中』が、世間に広く知れ渡るようになり、それを機に竹本が引退するのを竹田出雲が留まらせ、宝永2年(1705年)にこの脚本を担当したのが作品の始まりである。

作品解説

花人親王と呼ばれる後の用明天皇が、仏教を厚く信仰し、敏達天皇の息子で仏教廃仏派の山彦王子と対立していくあらすじである。
経緯としては、最終的に仏教を崇める花人親王が、廃仏派の山彦王子を疎外するといった展開である。

聖徳太子との関わり
この作品は主人公のモデルとなった用明天皇が、同じく飛鳥時代の皇族である聖徳太子の父であるという逸話から、後代に伝えられた聖徳太子にまつわる伝説を取り入れているのが特徴である。

[English Translation]