硯の魂 (Suzuri no Tamashii (the soul of Chinese inkstone))

硯の魂(すずりのたましい)または硯の精(すずりのせい)は、鳥山石燕の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』にある付喪神(器物が変化して生まれた妖怪)の一つ。

硯の最高級品である下関市名産の赤間硯に、かつて下関での壇ノ浦の戦いで滅びた伊勢平氏の怨霊が宿ったもの。

これをただの硯と思って使用していると、硯の中から海の波音や激しい合戦の音が聞こえてきたり、人の声や『平家物語』の語りが聞こえてきたり、硯の中の水が海のように波立つという。

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