福の神 (Fuku no kami (The God of Good Fortune))

福の神(ふくのかみ)は狂言の演目のひとつ。
派手な衣装に身を纏った福の神のその出で立ちと世俗的、庶民的な性格とのギャップを楽しむ祝言。

登場人物

能シテ:福の神
アド:参詣者

あらすじ

大晦日の夜、二人の男が福の神を祀る神社へ二年参りした。
鬼は外、福は内と豆を持って囃し立てると、大きな笑い声をあげて福の神が現れる。
福の神は「毎年参拝に来るお前達を金持ちにしてやろう。だから酒をくれ」と二人に要求する。
男たちが福の神へ酒を奉げると、旨そうに飲みながら、福の神は歌いはじめる。
金持ちになる秘訣として「早起きをし、他人に優しくし、客を拒まず、夫婦仲良くすることだ」と。

[English Translation]