芋羊羹 (Imo-yokan (azuki-bean jelly containing sweet potato paste))
芋羊羹(いもようかん)は、サツマイモを主原料として練り上げ成型した和菓子である。
芋を好む鯉釣りの餌にも利用される。
釣り餌用の配合で作られた製品が釣具店で入手できる。
(サナギ粉などが入っており人間が食べても美味くないので注意)
製法
一般的な製法は次の通りである。
すなわち、サツマイモを蒸して熱いうちに砂糖を練り混ぜ、四角形の型に押し詰め、冷やし固める。
サツマイモを蒸す代わりに茹でたり、砂糖の他に少量の塩や寒天などを添加することもある。
歴史
明治30年代前半、小林和助は浅草寿町(現在の東京都台東区寿 (台東区))で芋問屋を営んでいた。
処理に困っていたくず芋を有効利用するため、練り羊羹と一味異なった羊羹を造ろうとした。
浅草の和菓子店「舟定」(創業)の二代目・定吉に持ちかけ、共同開発により「芋ようかん」を完成させた。
その後和助は、定吉のもとで芋羊羹の作り方を学んだ。
和菓子職人としての修行を積み、のれん分けにより独立。
和助は「舟定」と自分の名「和助」から一文字ずつをとり、浅草一丁目に「舟和」を創業した。
なお、定吉と和助が「舟」の字を用いたのは、二人が共に船橋町(現在の千葉県船橋市)出身であったことに由来する。
その後定吉は家族と共に足利町(現在の栃木県足利市)に移り住み、「舟定」は足利に移転した。
現在では芋羊羹は日本全国に広まっており、埼玉県川越市などのサツマイモ産地の名産品としても親しまれている。