もつ鍋 (Motsunabe)
もつ鍋(- なべ)は、もつを用いて作る鍋料理。
汁を張った鍋の中に、下処理したウシ(またはブタ)の白もつ(腸)を入れて味がつく程度に煮込み、後にキャベツやニラ等を入れ、頃合いになったら食べる。
汁の味付けには醤油味にニンニクや唐辛子を入れたものと、味噌味のものがある。
もつ・野菜を食べた後の仕上げにちゃんぽん麺を入れて煮込むのが一般的である。
飲食店で提供されるもつ鍋は一般的に、主に牛の白もつのみを入れるものが多いが、もつ鍋本来の意味からは、白もつのみではなく多種多様なもつ肉が対象になる。
また実際に白もつ以外の多くのもつを同時に入れるもつ鍋も決して特殊なケースではない。
もつ鍋は本来は福岡市近辺の郷土料理であった。
地元の店舗がバブル景気崩壊直後の1992年頃に東京へ進出したことによって、安くて酒によく合うなどもあり、メディアに注目される様になり、ブームとなって全国的に知れ渡るようになった。
その後牛海綿状脳症問題や、本質は一過性流行であったこともあり、東京などの大都市圏などでは絶対的に定着するには至らなかった。
なお、関西圏ではホルモン焼き・ホルモン鍋として、福岡博多のもつ鍋とは別流として定着している。
また、2006年頃の「小バブル景気」に伴い、東京圏にて人気が再燃しつつある。
地元福岡では元々の郷土料理であることもあって、東京圏での流行廃りとはあまり関係もなく、BSE問題の余波は受けつつも根強い人気が続いており、老舗も多く、一般の居酒屋でも博多ラーメンに次ぐ人気メニューとなっている。