三跡 (Sanseki (Three Brush Traces))
三跡(さんせき)は、書道の大御所三人のこと。
三筆は各時代にいるが、この三跡ほどの影響を後世まで与えた人物はいない。
字は三蹟とも表記する。
また、入木道の三蹟(じゅぼくどうのさんせき)とも言う。
三蹟
それぞれ、和様の大成者。
名のとなりのカギカッコ内は有職読み。
藤原行成(ふじわらのゆきなり「コウゼイ」)
- 権大納言であったので、権跡(ごんせき)と呼ばれる。
藤原佐理 (ふじわらのすけまさ「サリ」)
- 佐理の「佐」をとって、佐跡(させき)と呼ばれる。
小野道風 (おののみちかぜ「トウフウ」)
- 小野の「野」をとって、野跡(やせき)と呼ばれる。
三蹟の覚え方としては、有職読みを使った「魔法使いサリー(サリ)ちゃんのパパがとうふ(トウフウ)を買うぜい(コウゼイ)」が有名である。