京友禅 (Kyo-Yuzen (dyeing technique))
京友禅(きょうゆうぜん)とは、京都の伝統工芸品の1つで、元禄時代に扇絵師の宮崎友禅斎によって考案された染色。
絹織物の白布に絵をかき、染め出したものである。
鴨川 (淀川水系)の流れでさらし、鮮やかな色彩を出していたが、最近は郊外に移転している。
また単に「友禅染」とも呼ばれる。
技法
本格的な手描き友禅の場合、完成までに26もの工程を踏む大変手間のかかるものとなるため、現在は型染めや捺染が主流。
ツユクサの花弁から抽出した色素で下絵を描き、輪郭を墨で描く要領で細い筒に入った防染剤を生地に載せていく。
かつてはモチ米とヌカで作った糊を使っていたが現在はゴム糊なども使う。
その後で色を挿し、文様全体を糊で覆ってから地の色となる染料につける。
蝶の触覚、鳥の目の書き入れ、ぼかし等細かい行程は文様を覆った糊を剥がした後に行う。
その後に乾かすとできるのである。