元禄文化 (Genroku Culture)
元禄文化(げんろくぶんか)とは、17世紀終わり頃から18世紀初頭にかけて、元禄時代(1688~1707)を中心として、主に京都・大阪などの上方を中心に発展した文化である。
特色として庶民的な面が濃く現れているが、必ずしも町人の出身ばかりでなく、元禄文化の担い手として武士階級出身の者も多かった。
上方から発生し朱子学、自然科学、古典研究が発達した。
尾形光琳らによる琳派、土佐派などが活躍、野々村仁清、本阿弥光悦等による陶芸が発展した。
音楽では生田流箏曲、地歌の野川流が生まれ、また義太夫節や一中節などの新浄瑠璃や長唄が生まれた。