和蝋燭 (Warosoku (Japanese candle))
和蝋燭(わろうそく)は灯具であるろうそくの一種。
ハゼノキの実から搾り取った木蝋などを加熱して熔かしたものを、和紙およびイグサのから作った芯(灯心)の周りに手でかけ、乾燥させて作る。
完成した蝋燭は、断面が年輪状になる。
ハゼノキの油のみで作った蝋燭が最も高級とされる。
ろうそくに比べ光が強く、長時間保(も)つと言われている。
また、芯の状態によって炎の揺らぎ方が異なり、その燃え方の表情の変化を好む人もいる。
マイケル・ファラデーの『ロウソクの科学』では、和蝋燭の芯の換気構造をファラデーが驚きを持って聴衆に語るエピソードがある。
洋蝋燭より作成に手間がかかるため高価であり、一般には仏具専門店にて販売される。
西日本ではスーパーマーケット等でも販売されている。
西日本では金箔仏壇を使用する例が多いが、和蝋燭の煙に含まれるカーボンが洋蝋燭に比べ少ないので、金箔を汚しにくいためである。
種類
近江和蝋燭(滋賀県伝統的工芸品)
越前和蝋燭(福井県指定郷土工芸品)
七尾和蝋燭
三州岡崎和蝋燭