和風 (Wafu (和風))
和風
「日本風」の意。
「日本的」特色や味わいを形容する言葉。
穏やかな風。
風力において、和風(わふう)は風速5.5~7.9m/s、13~18mphである。
和風(わふう)は、音楽・美術・建築などの芸術や衣食住などの文化において「日本的」特色や味わいを形容する言葉。
この言葉は常に他の国からの影響と対比して用いられる。
類語には和様(わよう)、和式(わしき)、「日本式」、「和風テイスト」、「日本テイスト」などがある。
和風の中でも「純和風」や「モダン和風」と細かく区別して用いられることもある。
書や寺院建築の分野では「和様」を用いることが多い。
「和」について
「和」はそれ自体文化的概念となっている日本語である。
「和」は、中国から伝わったとき、もともと「調和」、「平和」、「均衡」を意味していた。
日本の哲学・文化においてはいくつもの微妙に異なる意味を持つ指導的概念であった。
現在でも、日本的価値としてもっとも重要だと考えられている。
「和」は同時に日本そのものや日本的なるもの(例えば日本式食事を意味する「和食」など)をもあらわす。
この意味で、20世紀の歴史を通して「和」は高度に感情的および/あるいは政治的概念であり続けている。
対比される外国からの影響
日本に外国の影響が入ってきた場合、まずはそれに習った異国風の文化が花開く。
その後に、それを反省・消化した「和風」化が進むことが多い。
大陸の影響を受けた「唐風」(とうふう・からふう)、「唐様」(からよう)、「天竺様」(てんじくよう)
西洋の影響を受けた「南蛮」、「洋風」、「西洋風」
「和風」芸術と文化の例
衣:和服
食:日本料理
住:和式建築、神社建築
歌舞音曲・芸能
雅楽、猿楽、能、狂言、歌舞伎、日本舞踊
常磐津、浄瑠璃
落語、講談、浪曲、萬歳
美術
大和絵、浮世絵、日本画
書
文学
物語、俳諧、和歌、今様
芸道
茶道、華道、香道
武道