土佐派 (Tosa school)
土佐派(とさは)
流派解説
巨勢派の巨勢公望の門人春日基光を流祖とし、数々の名手を世に送り出した流派。
本画派は、純日本的ないわゆる大和絵の伝法を樹立し、平安時代よりおよそ一千年の長きにわたって朝廷の絵所を世襲した。
伝統と権勢を誇った流派である。
流派の由来
源氏物語絵巻の筆者として名高い春日隆能の孫、春日経隆が、奈良を去って、京都に移り朝廷に仕えて、土佐権守に任じられたことに由来する。
春日経隆が、奈良を去るまでは、春日派と呼ばれることもあるが、経隆の後は、みな土佐を氏とした。
特筆すべき分系統
隆信系 ※一名、法性寺系。
藤原隆信を祖とする。
著名な名手に、鳥羽覚猷がいる。
など