壺月遠州流 (Kogetsu Enshu School)
壷月遠州流(壷月遠州流禪茶道)（こげつえんしゅうりゅうぜんさどう）は、遠州流の流れをくむ茶道諸流派の一つ。
日本の特定非営利活動法人（NPO）。
現在、宗家は横浜市港南区に庵をかまえる。
一世家元 六字庵理貫（ろくじあんりかん）青柳貫孝（かんこう：京都知恩院僧正）上人（1894年 - 1983年）。
大正5年（1916年）に茶道遠州流顧問小宮山宗正師より師範免許を取得。
渡邊海旭（かいぎょく）上人（1872年 - 1933年）の指導に基づいて当世乱れがちになっていた茶の湯の道の改革を計り、原点に帰った茶風を打ち立てた。
簡素を旨とする武家の茶道である。
茶の湯における禪茶道を徹底し余計なものは排して仏道に合致せしめた。
点前（所作）に於ける芸や技、合理性に基づいた身体美を追求する。
修業性、伝統芸能の色合いが強い流派である。
東洋初のノーベル文学賞受賞者ラビンドラナート・タゴール（＝タークル）（Rabindranath Tagore 1861年 - 1941年）は先々代家元、渡印（大正10年（1921年）7月、インド ベンゴール・ボルプール市サンチニケータン大学講師（茶の湯））における弟子である。
流祖にあたる渡邊海旭上人が「壷月諦誉」と号したので「壺月遠州流茶の湯」と命名した。
家元家を「壷月遠州流禪茶道宗家」という。
歴代家元
流祖(名誉一世） 渡辺海旭（芝学園第3代校長, カルピスの名付け親, 大正新脩大蔵経編纂者, 大正大学創設者, 東洋大学教授）
家元二世 青柳貫孝（六字庵理貫）
家元三世 中村名聞（みょうもん 天燈山仏母寺開基、六字庵如光 ろくじあんにょこう、1946年 - 2005年）
家元四世 当代 中村如栴（にょせん 特定非営利活動法人壷月遠州流禪茶道宗家 理事長、1973年 -）