大原雑魚寝 (Ohara zakone)

大原雑魚寝(おおはらざこね)は、節分の夜、京都府愛宕郡大原村井出(京都市左京区大原野村町)の江文神社で雑魚寝した風習である。

概略
「和漢三才図絵」「山城名勝志」などによれば、江文神社の祭神は天三降霊命化神、内裏三十番神のひとつとある。
また一説に倉稲魂命であるともいう。

里伝によれば、むかし井出の大淵に大蛇がいて、おりおり里に出て、ひとを捕り食らった。
村中の男女はひとところに集まって臥て隠れた。

これから雑魚寝がはじまると「大原物語」にはある。

かつて節分の夜、老若男女は産土神の江文神社の拝殿に参籠し、通夜した。

したがってこの夜はいかなる情事があってもみのがしたという。

「にしき木の 立聞きもなき 雑魚寝かな」 蕪村

[English Translation]