寒稽古 (Kangeiko)
寒稽古(かんげいこ)とは、寒の時期に、武道や芸事の修練を行うこと。
技術の向上とともに、寒さに耐えながら稽古をやり遂げることで、精神の鍛錬をするという目的にも重きをおかれて行われるものである。
一番寒い未明から明け方の時間に行われる。
昨今は社会・生活背景などもあって、暦の上での大寒の前後に行われる稽古を指す。
また神道や修験道、仏教の一部などで寒修行または寒行と称して、海・川などの水に入る、或いは滝に打たれるなどをして精神を鍛錬している事から、武道の寒稽古でこれを取り入れている事も多い。
武道では極限状態まで自らの身体・精神を追い込み、そこで自らの弱さに打ち勝ち(克己)自らの前途を開くことを一つの眼目としている。
また、武道の失われつつある特性を見ることのできる数少ないものの一つである。
俳句の季語としても用いられることもある。