寺門興隆 (Jimonkoryu)
寺門興隆(じもんこうりゅう)は、日本の月刊雑誌。
前身は「月刊住職」。
前誌が発行元の金花舎の倒産に伴って1998年7月号で休刊となった後、同年12月に興山舎からの発行で再出発。
編集長は「月刊住職」と同じく、現役の高野山真言宗住職の矢澤澄道。
発行部数は15000。
ページ数は180弱。
またこれに、毎号12ページの別冊「法話特集」が付く。
内容
「月刊住職」と同様、宗派にとらわれない全寺院住職・寺族・僧侶向けの実用雑誌。
実用雑誌らしく「作務衣の選び方」「檀家に喜ばれる和菓子」などの記事や、各地で善行を積んでいる住職のリポートもあるが、「墓地を巡る檀家と住職の泥沼裁判」「住職殺害事件」など、スキャンダラスな記事も多く載せる。
連載執筆陣が豪華なのも特徴。
毎号6~12ページぐらいの編集部記事が5、6本掲載される。
それ以外の編集部記事は以下の通り。
フォトマンダラ 物珍しい写真を前面に打ち出した、グラビア的な記事。
ショートルポ仏教界にとって善悪問わずホットな記事を短めに3、4本掲載。
一目瞭然! 寺院建築施工ファイル寺院建築の施工情報。
金額、工期、業者などの情報が載る。
僧形俗業世間法新聞の三面記事に載りそうなゴシップ記事を集めたもの。
されどわれら住職読者投稿。
同じページにはちょっといい話的なコラムがある。
仏書その月に発売した仏教関係書籍の紹介。
同じページにはちょっといい話的なコラムがある。
声新聞各誌の仏教・宗教に関する投稿を転載したもの。
連載
島薗進「日本仏教実践思想論」
島田裕巳「創価学会とは何か」(加筆訂正の上、『創価学会』新潮新書、『創価学会の実力』朝日新聞社、『民族化する創価学会』講談社として書籍化)
興膳宏「漢字仏教徒然行脚」
池内了「色即是空科学事始め」
井原今朝男「天皇と仏教」
岡田真美子(宗教環境学者)「今からの仏心エコロジー説法」
高取忠彦(庭師)「寺の庭作り」
高田明和(医師)「新医心仏心」
豊嶋泰國(民俗ライター)「秘められた祈りの形講座」
山田慎也(民俗学者)「現代葬儀詳細分析論」
宮元啓一(印哲学者)「ブッダの言葉」
高橋芳照(高野山真言宗住職)「つっぱり和尚の骨山日記」
鏡島眞理子(曹洞宗住職夫人)「なんたって寺族の言い分ほんねの記」
稲垣真澄(ジャーナリスト)「今月のキーワード」
大村英昭(宗教学者)「我他彼此二仏中間」
荒木重雄(アジア学者)「60億人の宗教トレンド」
法律相談 読者からの法律相談に回答。
橋口玲、平松和也、長谷川正浩が担当することが多い。
税金相談 読者からの税金相談に回答。
実藤秀志が担当。
この他、文壇、芸能、音楽、学術、ジャーナリズムなど、各界の著名人によるエッセイ「住職・寺院に直言」が毎号2本掲載される。
別冊の連載
「お説教のタネ本」編集部記事。
近刊書籍の中から説法向きなものを紹介。
篠原鋭一(曹洞宗住職)「在俗の説法者」(『みんなに読んでほしい本当の話』興山舎として書籍化)
亀井鑛(真宗大谷派『同朋新聞』前編集委員)「伝承説話の智慧」(『そんな生き方じゃだめなのがわかる本』興山舎として書籍化)
富田富士也(教育カウンセラー)「親と子の相談説法」
多田孝正(仏教学者)「仏教儀礼入門」(『お位牌はどこから来たのか』興山舎として書籍化)
村越英裕(臨済宗住職、イラストライター)「そもそもお葬式セミナー」
「法語伝道聖句三昧」説法向きの言葉を解説。
田中治郎(作家)峯岸正典(曹洞宗住職)壽山良知(高野山真言宗住職)が交代で担当。