小茶巾 (Kojakin (small wet cloth to wipe a tea bowl))
小茶巾(こぢゃきん)とは、茶道裏千家において抹茶を飲んだ後の茶碗を清めるために用いられる小布である。
素材は麻 (繊維)が主であるが、不織布製の「紙小茶巾」と呼ばれるものもよく使われている。
用途
事前に湿らせて折りたたんでおき、濃茶を飲んだ後に茶碗の飲み口を拭って次客へと茶碗を廻す。
たたみ方や使用する順番などは各流派によってまちまちである。
その用途から、使い捨てであることが多いが、布製の場合は洗って何度か使うこともある。
また、ウェットティッシュのようにあらかじめ湿らせてある状態のものが「湿し小茶巾」「濡れ小茶巾」などの名称で市販されている。
使用前は当然、使用後も湿った状態であるのでそのまま懐紙挟みなどにはさむことはできないため、小茶巾入れなどが必要となる。
手元に小茶巾を用意していないときの応急処置として、懐紙を湿らせた上で折りたたみ、使用することもあるが、茶碗を傷つける恐れがあるため注意が必要。
表千家では、懐紙で茶碗を清めるため小茶巾は用いられない。