居敷当 (Ishikiate (Hip Reinforcement))
居敷当(いしきあて)は、単衣仕立ての衣の尻が当たるあたりに、背縫い目が開かないように補強のために裏(中)から当てる四角い厚地の布片である。
概要
反物の長さが十分にある場合は共布でとるが、用布不足の場合は別布を当てる。
晒し木綿、新モスリンなどが多用される。
絹布の単衣には体裁上なるべく省き、絹布、木綿、麻などの透き織に当てることは無い。
その代わりに背伏せという幅3cmくらいの共布、あるいは類似色の別布を用意し、背を縫う時、縫い代5mmほどでいっしょに縫い、背縫い代をくるんで左身頃の背縫い代に絎け付ける。
表に針を出して絎け付ける法もないではないが、表の地質を損なう原因となる。