年中行事障子 (Screen of the annual observances)
年中行事障子(ねんじゅうぎょうじのそうじ)は、清涼殿の弘廂にあって、上戸(かみのと。殿上の間への出入りに利用する戸口)に向けてたてられていた障立障子。
仁和元年3月25日、藤原基経が調進したのがはじめであるという。
障子の東西両面には、1年の正月から6月まで(東面)と、7月から12月まで(西面)の、年中行事の名目が記され、月中の行事は12月の末に書かれていた。
公事、国忌など廃されたものは点をかけられてあり、新たに加えられたものは仮に書き加えなどし、時に応じ書き改められた。
『群書類従』公事部には「年中行事障子文」がおさめられ、また、『禁秘抄』には、下記のようにある。
「年中行事障子。」
「向上戸立之。」
「春東方也。」
「置一人路程立之。」