柚子胡椒 (Yuzu kosho (a spicy, hot Japanese condiment made from yuzu rind, chili and salt))

柚子胡椒(ゆずこしょう、ゆずごしょう)とは、トウガラシとユズの果皮のペーストに塩をブレンドして熟成させた調味料の一種である。
大分県特産とされ、九州北部では一般的な調味料として知られている。

概要

発祥は、大分県日田郡天瀬町(現在の日田市)とされる。

名称に「胡椒」がついている。
だが、これは「コショウ」ではなく「トウガラシ」のことを指す。
九州の一部では、このように「トウガラシ」のことを「胡椒」と呼ぶ地域が少なからずある。
その場合には、「コショウ」は「洋胡椒」と呼んで区別する。

唐辛子は青唐辛子を用いるのが一般的であるが、赤唐辛子が用いられる場合もある。
青唐辛子を使った柚子胡椒は緑色、赤唐辛子を使った柚子胡椒は橙色を呈する。

地元では鍋料理や味噌汁、刺身などの薬味として用いられる。
近年、全国的に知られるようになってからは様々な使い方をされている。

製造者

地元では、家庭で作られるほか、数多くの製品が出回っている。
由布院温泉の有名旅館製のものなどは土産としても人気が高い。

最も有名なものは、九州を主要市場とする醤油や味噌を中心としたメーカーであるフンドーキンの製品である。
柚子胡椒の人気が高まるにつれ、最近では関東地方のスーパーなどでも見かけるようになった。

また、近年では、ハウス食品、エスビー食品、マコーミック(ライオン (企業))といった全国的によく知られたメーカーも参入している。
チューブ入り製品も出回っている。

作り方

青い柚子の皮を薄くむき、細かくみじん切りにする。
実は後ほど使用。

種を取り除いた青唐辛子を、細かくみじん切りにする。

すり鉢で、みじん切りにした青唐辛子と柚子の皮をすりつぶす。
完全にすりつぶさないよう注意。

塩を加え、味を調える。
また、柚子の実の部分を搾った果汁を適量加える。

消毒済みのビンや密閉容器などに移し、冷蔵庫で保存する。

唐辛子については、青唐辛子の代わりに赤唐辛子を使用することもある。
一般に青唐辛子を使う場合は青い柚子の皮を、赤唐辛子を使う場合は黄色い柚子の皮を使用する。

上記の作り方の場合、日持ちは塩加減に依存する。
通常は少量ずつ作り、1週間以内程度で使い尽くした方が望ましい。

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