機巧童子ultimo (Karakuri-Doji ULTIMO (a title of a Japanese manga [comic] series written by Stan LEE and illustrated by Hiroyuki TAKEI))
『機巧童子ULTIMO』(カラクリどうじウルティモ)は、スタン・リー原作、武井宏之作画の日本の漫画作品。
『ジャンプスクエアセカンド』vol.1(集英社)において『機巧童子ULTIMO0』(カラクリどうじウルティモ:ゼロ)というタイトルで序章が読み切りとして掲載された。
ジャンプスクエア2009年3月号(2月4日発売)より連載が開始された。
概要
アメリカン・コミックス界の巨匠であるスタン・リーが日本の漫画家である武井宏之とタッグを組んだ日米合同プロジェクト作品。
「究極の善と究極の悪のロボットバトル」が発想の原点になっている。
あらすじ
かりそめの平和に浸っていたWEST TOKYOのファームレスシティに、ある日巨大な能面の化け物が現れる。
自衛隊を蹴散らし街を蹂躙する化け物だが、突如現れた朱色の少年がそれを一蹴する。
ウルティモと名乗った少年は、化け物の中から現れた緑の少年、バイスと激しい戦いを繰り広げる。
彼らこそは1000年前に作られた完全なる「善」と「悪」の体現者、機巧童子(カラクリどうじ)だった。
人類の技術力をはるかに超える「能」力の応酬で戦う2体の機巧童子は、ついに成層圏の彼方で相討ちとなる。
しかしこれは善と悪の最終決戦の始まりに過ぎなかった。
機巧童子(からくりどうじ)
ウルティモ
完全なる「善」の機巧童子。
透き通った肌に朱色の髪と手甲、緑色の瞳を持ち、ただそこにいるだけで誰もが見とれるほどの神々しさを放つ。
浄化の「能」力を持ち、人々を守るためにバイスと対峙する。
バイス
完全なる「悪」の機巧童子。
ウルティモとは逆に緑を基調とした姿。
破壊の「能」力を持ち、ウルティモをおびき寄せるために街で破壊の限りを尽くす。
ジェラス
「悪」の眷属で「嫉妬」の機巧童子。
ダンスタンがウルティモとバイスの後につくった機巧童子で、青い手甲と桃色の眼甲を持つ。
人物
ダールマン
ファームレスポリスの署長。
街で最も勇敢な男と言われている。
突如現れた機巧童子達に翻弄され、その存在に強く興味を引かれる。
太目の体型ともみ上げが特徴的。
K
機動隊「S.K.A.T.」の(元)隊員。
本名は不明。
虚弱な体質と脆弱な精神の持ち主だが、それを補ってくれる兵器と特殊車両には強い愛情を持つ。
機巧童子の力に魅了され、ウルティモが切り落としたバイスの右手を入手する。
現在、バイスの殿となっている。
ダンスタン
機巧童子の生みの親。
1000年前の京都にて、2体の機巧童子を完成させた後に切腹を遂げる。
モデルは原作者であるスタン・リー本人。
東 大和(あがり やまと)
ウルティモの殿で、不良行為少年高校生。
家族に離婚暦を持つ風俗業の母を持ち、家庭も性格も荒んでいるが、人(弱者)をほうっておけない熱血漢。
本人が知らないうちに、複雑に絡み合う因縁に捕らわれることになる。
同じクラスの狭山真琴に片思いしている。
学校の登校中、骨董屋で偶然ウルティモと出会い、自分が転生した人間だという事を述べられる。
狭山 真琴(さやま まこと)
大和のクラスメートで想い人。
重症をおったウルティモを治すため、「愛の契り」を交わそうとした大和を見てしまった。
「能」力
ダンスタン博士が機巧童子に与えた力。
手甲を自在に変形させることができ、攻撃や防御など応用力は高い。
1000年前に作られた技術だが、その性能は現代兵器を遥かに凌駕している。
ウルティモ
拳獅子(コブシジシ) - 浄化の「能」力の1つで、手甲を獅子の顔のように変化させる。
殴りつけた対象を浄化してしまう。
剣鶴(けんかく) - 浄化の「能」力の1つで、手甲をツルの顔のように変化させる。
嘴部分が鋭い刃となる。
神花火(かみはなび) - 浄化の「能」力の1つで、袴からロケットを出現させその噴射力で高速飛行する。
その速度は音速を超え、ソニックブームを生じさせる。
バイス
亀頭刃(きとうじん) - 破壊の「能」力の1つで、手甲を鋭いカメの頭部のように変化させる。
鬼鼓(おにつづみ) - 破壊の「能」力の1つで、手甲を鼓のように変化させる。
そこから発する超音波は街1つ吹き飛ばすほどの破壊力がある。