灯籠流し (Toro Nagashi (Floating Lanterns Down a River))

灯籠流し(とうろうながし)または精霊流し(しょうりょうながし)は、死者の魂を弔って灯籠(灯篭)やお盆の供物を海や川に流す日本の行事。
灯篭流しとも表記する。

一般的には、お盆の行事送り火の一種である。
しかしながら、「お盆」時期についての解釈が地方によって異なることや、特別の追悼行事として行う場合もあり、日本全国で一斉に行われるわけではない。
また、灯籠流しを行わない地域も多い。
雛祭りの原型とされる流し雛の行事との類似性が指摘される。

近年は海や川の汚染が問題になり、灯籠をそのまま海に流すことは昔と比べると少なくなっている。
自治体が放流を禁じている例もある。
その場合は、川の下流などで灯籠を回収したり、河川敷や海岸に集め回収することになる。
しかし、費用の問題から回収せずにそのまま流してしまう例も少なくない。

長崎県の精霊流し(しょうろうながし)は、他の地域と異なる派手な行事である。
これは、さだまさしによる精霊流し (グレープ)・精霊流し〜あなたを忘れない〜などでも有名である。

世界の主な灯篭流し
宮津灯籠流し花火大会(日本)
京都嵐山灯籠流し花火大会(日本)
広島原爆被爆者慰霊灯篭流し(日本)
長岡空襲慰霊灯籠流し(長岡まつり)(日本)

プージャー(インド)
ワーラーナシー(バラナシ)など河岸の聖地ではPuja(プージャー、サンスクリット語の供養より)という灯篭流しが毎晩行われる。
木の葉や花で作った小船に、ろうそく、花を入れてガンジス川に流す。

ロイクラトーン(タイ)(「ローイクラトン」「ロイクラトン」「ローイカトン」とも)
毎年、タイの陰暦の12月の満月の日に行われる。
川の女神に感謝と謝罪の意を表すため、川や池などに灯篭を流す。
灯篭は、もともとバナナの葉で作られていたが、最近は環境に配慮しパンで作られた物も多く売られている。
灯篭の中には、きれいな花を飾り、ろうそくや線香を立て、自分の髪の毛や爪などを入れる。

最近は若いカップルが一緒に灯篭を流して愛を確かめ合うという行事になっている。
特にスコータイで盛大に行われる。
ロイクラトーンのイベントの中では、美人コンテストが特に有名。

[English Translation]