碾茶 (Tencha (powdered green tea))
碾茶(てんちゃ)は、蒸し製緑茶の一種。
抹茶の原料。
玉露と同様、収穫前に被覆した茶葉を蒸し、碾茶炉で乾燥して製造する。
煎茶のように茶葉を揉む工程が無いため、形状は青海苔に似ている。
その香気は玉露同様独特のかぶせ香があり、適度に香ばしい。
抹茶とはこの碾茶を石臼で挽いて粉末状にしたものである。
その保存に用いられたのが茶壺(葉茶壺)である。
中国茶の一つである甜茶(てんちゃ)は別の物。
生産量
2006年度の全国総生産量は1650tで、都道府県別では京都府が789tと最も多く、次いで愛知県の473t、静岡県の183tである。
(出典「農林水産省統計・平成18年度茶生産量」)
また、2006年度の市町村別生産量では、主要産地の愛知県西尾市が329t(東海農政局調べ)、京都府相楽郡和束町が264.5t(京都府調べ)となっている。