練香 (Neriko)

練香とは粉末状の香木やスパイス、ハーブなどを蜂蜜やアラビアゴム等で練って固形状にしたもの。
日本では蜂蜜、梅肉、貝殻などの甲香(こうこう)等が使われ「薫物(たきもの)」とも呼ばれる。

歴史

古代エジプトの文献にKiphy(キフィー)と呼ばれる練香が使用されていたことが書かれている。
ローマ帝政時代医師、ディオスリコリデスは著書「マテリアメディカ」においてキフィーについて触れている。
同じくローマ帝政時代の著述家プルタルコスは古代エジプトの神官達が一日に3度香を焚き、キフィーは16種類の材料で作られていたと記している。

その後、ギリシア、中近東からインド、中国を経て日本には仏教の伝来と共に伝わったとされる。

焚き方

直接火を付けるのではなく、熱した香用の炭(=チャコール)や熱灰の上で間接的に熱を加える。

[English Translation]